
「富岡八幡宮(江東区富岡1)」で8月13日から17日まで例祭が行われ、最終日は「二の宮神輿(みこし)渡御」が実施された。重さ2トンの二の宮神輿が宮出しから宮入りまで、総代と担ぎ手たちによって担ぎつながれた。
最終日は6時から「発輿祭(はつよさい)」(神輿遷霊の儀)が執り行われ、神幸祭(二の宮神輿渡御)が花火の合図とともに7時に始まった。宮出し後、午前中は木場公園周辺を巡り、昼からは越中島から豊洲を、夕方は中央区箱崎町を出て永代橋を渡り、宮入り。17時15分に「着輿祭(ちゃくよさい)」(神輿遷霊の儀)があり、19時からの葵(あおい)太鼓で幕を閉じた。
宮出しは青いはんてんをまとった総代と呼ばれる人々が担当。その後、白いはんてんの担ぎ手に変わり、氏子エリアの人々が1~7部会の7つに分かれて担いでいく。途中の永代橋は1部会が担ぐなど、担ぐ場所は部会ごとに決まっている。宮入りは再び総代が行った。
富岡八幡宮では本祭と呼ばれる祭りがあり、その翌年に子どもみこしの連合渡御がある。その翌年が今年に当たり、二の宮神輿が担がれた。例祭は3年のサイクルで行われており、江戸三大祭の一つとされている。別名「深川八幡祭り」と称され、担ぎ手へのお清めとして水をかけるため「水かけ祭り」とも呼ばれる。かけ声は江東区の祭り以外ではほぼ聞かなくなった「わっしょい」。観客を含め一日中、「わっしょい」が二の宮神輿周辺に響いた。