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夏の風物詩「七夕めぐり」、江東区内80カ所で始まる スタンプラリーも

写真提供=隅田川マルシェ実行委員会

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 店舗など区内約80カ所に設置された竹ザサに願い事を書いた短冊をかけ、スタンプを押して巡る夏の風物詩「七夕めぐり」が6月28日に始まった。主催は隅田川マルシェ実行委員会。

七夕めぐりMAP付きのスタンプカード

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 開催は今年で4回目。イベントが始まったきっかけについて、同委員会のイワタマサヨシさんは「コロナ禍で外出や人との接触が制限されるなか、街の中に小さくてもにぎわいとコミュニケーションが生まれるような取り組みができないかと考えたから」と話す。

 開催当初は 7カ所で始まったが、今年はスタンプラリーのスタンプ設置場所が76カ所に増え、ササの展示や限定スポットも含めると約80カ所に規模が拡大した。

 参加する店やスポットには、長さ2メートル半ほどの竹ザサ、短冊、スタプラリー用のスタンプとスタンプを押すスタンプカードを用意。訪れた人が短冊に願い事を書いてササにかける。スタンプを集めた数に応じて缶バッジを進呈するほか、コンプリートするとさらに大きな缶バッジを用意する。全カ所制覇を目指し、スタンプを押して各所を巡る親子連れも年々増えているという。

 併せて、コラボイベントも行う。期間中、小名木川の高橋乗船所から越中島船着き場を経由し千客万来乗船所(豊洲)を行き来する特別クルーズ「江東七夕クルーズ」を行うほか、子どものアートをワインラベルにする深川ワイナリーとの企画も予定する。

 開催後の反響について、「江東区は縦(南北)のつながりが弱いという課題や、川と街の距離があることなど、日頃から感じていた地域の課題が少しずつながら可視化され、話題にしてもらえるようになったことは大きな意義」と話すイワタさん。「竹林の管理が課題となっている『竹害』の現状に対し、竹を活用する仕組みを通して多くの方に環境課題も伝えられるようになってきたのでは」と話す。

 コラボレーション企画については、「まちあるきにさまざまな導線を加えることで、多様な人にとっての関わりやすさをつくりたいとの思い企画した。江東七夕クルーズの導入は、川からまちを見る体験を提供することで、街と川をつなぐ役割にもなっている」と言う。

 イワタさんは「一度きりのイベントではなく、緩やかでも継続することで、『街に季節の風景が戻る』『子どもたちの記憶に残る』『大人たちが関われる余白ができる』など多層的な意味が生まれる。地域の中で問いや対話が自然と生まれる場として、今後も続けていきたい」と先を見据える。

 7月7日まで。

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