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大島で特別展「江戸の出版文化と江東地域」 講演会やトークイベントも

江戸時代中・後期以降の江戸での出版文化を貴重な資料とともに展示

江戸時代中・後期以降の江戸での出版文化を貴重な資料とともに展示

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 大島の旧中川と小名木川が合流する角地に立つ中川船番所資料館(江東区大島9)で現在、特別展「江戸の出版文化と江東地域」が開催されている。

右が初摺り、左が後摺り。赤色の入れ方など摺師によって異なっている

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 NHK大河ドラマで蔦屋重三郎が取り上げられ、国内の博物館・美術館で展覧会が数多く開催されている中、江東地域には浮世絵に描かれる名所があり、戯作(げさく)者ゆかりの地も多いことから同館が特別展を企画した。

 江東地域は、亀戸天神社(亀戸3)、富岡八幡宮(富岡1)など江戸時代から名所の多い地域で、名所図会や浮世絵などの出版物によりその名を広めたエリア。2階フロアでの展示構成は、江戸時代の出版事情、出版が生み出す文化、出版の中の江東地域の3章で紹介している。

 出版が生み出す文化の章で展示している「浮世絵」は、初摺(ず)りと後摺りの現物を展示。期間中は4つの期間に分けて計8枚の浮世絵を展示する。

 11月8日と12月13日、2026年1月10日には、展示を担当した同館職員の佐藤由梨さんが同展を解説するトークイベントを開催。11月30日には飛山城跡愛護会事務局長の北島隆行さんを迎えて講演会「江東区大島地区にあった須原屋茂兵衛の版木倉と『下野国誌』」を開く。

 佐藤さんは「今展は年に1度開催する特別展。収蔵する資料などを通して区民をはじめ、多くの方に区の歴史の一端を知っていただきたい思いから開催した。ぜひご覧いただければ」と来館を呼びかける。

 開館時間は9時30分~17時00分。月曜休館。入館料200円。2026年1月18日まで。

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