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東京都現代美術館で開館30周年記念第3期展 2フロアで異なる企画展

1階展示 森村泰昌「エゴ・シンポシオン」2017 作家蔵(特別出品)

1階展示 森村泰昌「エゴ・シンポシオン」2017 作家蔵(特別出品)

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 今年で開館30周年を迎えた東京都現代美術館(江東区三好4)が12月25日から、「30周年記念 MOTコレクション」展の第3期として、1階で「マルチプル_セルフ・ポートレイト」を、3階で「中西夏之 池内晶子 ―弓形とカテナリー」の特別展を、それぞれ開催する。

松井えり菜「ミテーションサパー」2023

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 戦後美術を中心に近代から現代に至る約6000点に及ぶコレクションを収蔵する同館は、その中から新収蔵を軸に、作家たちの活動に光を当てる2つの企画展示を行う。

 1階は「マルチプル_セルフ・ポートレイト」と題し、「誰もが知る」名画や、歴史、日常生活を介して描き出される「複数の自己をめぐる」イメージを多角的に紹介する。森村泰昌、ユアサエボシ、松井えり菜は、借用作品も交えて特別に構成。ミヤギフトシ、横山裕一、開発好明、豊嶋康子、郭徳俊、アンディ・ウォーホルら多様な作家による作品も一堂に展示する。

 3階は特集展示「中西夏之 池内晶子 ―弓形とカテナリー」として、両者の新収蔵作品に加え、現地制作も交えて、「それぞれの作品が響き合う空間を提供する」という。

 特別展の担当学芸員は「3階で特集を行う中西夏之は、1997年に当館で最初に個展を開催した日本人作家であることに着目して特集展示を企画した。2026年が中西の没後10年となることに加え、新規収蔵作品の紹介を兼ねて活動初期から晩年までの作品をまとめて展覧する。中西の作品群と響き合う池内晶子の新収蔵作品を併せて公開する。個人の制作をじっくり見てほしい」と来場を呼びかける。

 開館時間は10時~18時(期間中の休館日は1月12日、2月23日を除く月曜、1月13日、2月24日)。観覧料は、一般=500円、大学生・専門学校生= 400円、高校生・65歳以上=250円、中学生以下無料。2026年4月2日まで。

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