暮らす・働く 学ぶ・知る

江東・潮見の久米設計で中学生が職業体験 1年目社員と模擬駅前開発提案

職業訓練プログラムに参加した深川第八中学校の生徒5人。写真前左から時計回りに大長(おおおさ)真菜美さん、八木沢月妃愛(るきな)さん、深見明さん、佐川蒼志(そうし)さん、吉田翔音(しおん)さん

職業訓練プログラムに参加した深川第八中学校の生徒5人。写真前左から時計回りに大長(おおおさ)真菜美さん、八木沢月妃愛(るきな)さん、深見明さん、佐川蒼志(そうし)さん、吉田翔音(しおん)さん

  • 0

  •  

 江東区立深川第八中学校(江東区塩浜2)の男女生徒5人が職業体験プログラムとして1月27日から29日にかけて、久米設計本社(潮見2)で潮見駅前の模擬開発提案に挑んだ。

職業体験プログラムで生徒をサポートした久米設計1年目の社員

[広告]

 同校が40の職業体験先を用意し、中学生が主体的に参加するプログラムに、潮見に本社を置く同社が賛同して実施に至った。

 職業体験の課題は「潮見駅前プロジェクト~人が行き交い、立ち止まりたくなる駅前を考える~」。初日はオフィスから課題エリアの潮見駅周辺を、生徒5人と同社1年目社員5人が一緒に歩き、現地の今をリサーチした。オフィスに戻ると、「人通りが多かった」「休むスペースがない」など、生徒たちが現地で見て、感じたことをメモ用紙に書き、課題エリアの大きな地図に貼り出した。

 現地調査に対する意見が出そろったところで、「さまざまな人に利用してもらい、交流する」「環境を整えて心地よく過ごせる場所」「誰でも気軽に来ることができる」の3つを、課題を解決するための目的に設定。目的に合致した開発として、駅前に「シーテラス」と「グリーンテラス」の2つの建物を提案。手描きのラフスケッチを描き、さらに、形、高さ、配置などを可視化して具体化していった。さらに議論を重ね、ディテールまで描いた平面図を作成後、立体模型を完成させた。

 最終日は潮見駅前の模擬開発提案を同社の設計に携わる社員や同校の齊藤泰弘校長、プログラム担当者の濱本大悟教諭の前でプレゼンテーションを行った。

 濱本教諭は「今回のメンバーは、そもそも友達同士ではなく、自ら志願した5人。チームでなければ解決しない課題に取り組むことや大人のサポートも必要ということに気付ける3日間だった。これは中学校では身に付かない特別な環境と機会だということがプレゼンテーションを見ただけでも認識できた。3日間の積み上げも見え、彼らの生きる力を鍛えるきっかけになったのでは」と話す。

 生徒のリーダーを務めた大長(おおおさ)真菜美さんは「まとめるときに互いの意見がぶつかり合うこともあったが、仲間の意見を尊重することで自分だけでは気付けなかった発見があって、相手の意見に耳を傾けることの大事さを知った。その点は自分の成長を感じた」と振り返る。

 生徒たちをサポートした1年目社員の末田光さんは「中学校ではグループディスカッションをあまりしないと聞いていたが、ブレーンストーミングのような誰も否定をしない議論の中で、それぞれが考えを伝え、尊重し合っていたことにとても刺激を受けた。製作した模型の細部に意味を持たせていることも、しっかり考えて作っていることが伝わって感動した」と賛辞の言葉を送った。

 同社広報担当者は「弊社は今後も地域や教育機関などと連携し、若い世代の学びに関わりながら、設計という仕事の魅力を伝えていきたい。私たち自身も新たな視点を発見したり、気付きなどを通して設計のあり方を見つめ直すことができる、こうした活動を継続していきたい」と話す

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース