亀戸駅の東南に広がる亀戸6丁目エリアを舞台に生活防災を考える体験型イベント「ここまち防災たんけん~親子でチャレンジ!KAMEIDO宝物ハント~」が3月21日、「BeACTO(ビーアクト)亀戸」(江東区亀戸6)をメイン会場にして開催された。
同イベントは千葉商科大学、NPO法人ブランディングポート、野村不動産などが共催。イベントの運営は同大総合政策学部の4つのゼミから集まった30人ほどの大学生が担った。
イベントのテーマである「地域の生活防災」には、市や区境を超えた「広域連携」が必要なため、亀戸から近い千葉県市川市にキャンパスがあり、「下町研究・災害研究」に知見のある同大と連携。亀戸6丁目の「サンストリート亀戸」跡地を中心としたまちづくりを進める野村不動産が「BeACTO(ビーアクト)亀戸」を開催場所として提供し、ブランディングポートが企画などイベント全体の運営を行った。一般社団法人ママリングスや民生委員、小学校など、江東区内の団体にも協力を仰いだ。
当日は、数多くの親子連れや中学生のグループなどが参加。6丁目の一区画を使ったトレジャーハント、防災ごはんの試食会、亀戸の歴史や防災に関する動画上映や防災グッズのレクチャーなどを実施。
幼児を含む子ども3人を連れて5人で参加した家族は「イベント内で食べた防災ごはんがおいしかったので、レシピを聞いて帰りたい。亀戸6丁目をくまなく歩いてみると、自動販売機など非常時に活用できるものがいくつも設置されていることを知ることができて有意義だった」と話す。
大学生代表を務めた永島翔太さんは「イベントの準備で防災を絡めたゲームの内容を固めるのが一番大変だった。参加者からは『少し難しかった』と言う声もあったが、『地域の特性を肌で感じられた』と話す人も多く、何より皆さんが楽しんで参加していただけて良かった。亀戸は大きな災害を経験した街なので、歴史や経験を次世代にも伝えていきたい」と振り返る。
同大総合政策学部専任講師の戸川和成さんは「公務員を目指す学生が多い中、仮に自治体でどういうイベントを実施すればいいのか、地域の人々の思いを想像しながら効果的に実施する方法を考えて今回のイベントを実施した。学生がエリアマネジメントに参画できた経験は将来、行政職員や民間企業に勤めたときに大いに役立ってくれると思う」と期待を込める。
野村不動産の横川大悟さんは「参加者に地域の取り組みや防災活動に興味を持ってもらえたことがとてもうれしい。大学とNPO、地域の人たちとも連携できたことの意味も大きい。引き続き、弊社が運営に伴走する施設をハブとして地域の人たちと共に街を盛り上げていきたい」と意気込む。
同NPO代表理事の安藤奏(かなで)さんは「学生・地域・企業をつなぐ広域連携によって、防災が自分ごと化される場を生み出すことができた。コーディネーターとして、その設計に関われたことがうれしい。防災は一過性のものではなく、日常に根付いてこそ意味があるので、今回の取り組みを継続的な地域連携の起点にしていきたい」と先を見据える。