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東京都現代美術館で「ソル・ルウィット」展 公立美術館では初の作品展

「ウォール・ドローイング #66」を制作中のソル・ルウィット(グッゲンハイム美術館、ニューヨーク、1971年)
©2025 The LeWitt Estate / Artists Rights Society (ARS), New York. Courtesy Paula Cooper Gallery.

「ウォール・ドローイング #66」を制作中のソル・ルウィット(グッゲンハイム美術館、ニューヨーク、1971年) ©2025 The LeWitt Estate / Artists Rights Society (ARS), New York. Courtesy Paula Cooper Gallery.

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 東京都現代美術館(江東区三好4)が12月25日から、コンセプチュアル・アートと呼ばれる美術動向の礎を築いたソル・ルウィットの作品展を開催する。

ソル・ルウィット「ストラクチャー(正方形として1, 2, 3, 4, 5)」1978-80年、滋賀県立美術館蔵

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 開館30周年を迎えた同館は1995(平成7)年の開館記念展「レボリューション/美術の60年代」展でもルウィットの作品を展示しており、「ソル・ルウィット オープン・ストラクチャー」と題した今展で30年ぶりの展示となる。

 「欧米圏を中心に再評価が進む中、ルウィットの作品が持つ多様な側面を伝えたい」と企画し、国内の公立美術館での作品展は今回が初となる。

 今回はアーティストの指示に沿って他の人が描くウオール・ドローイングとアーティストが決めたルールに沿って形が変化していく立体作品などルウィットの代表作を展示。作品を生み出すアイデアやプロセスを重視し、従来の美術の前提を問い直したルウィットの思考の軌跡をたどる。

 担当学芸員の楠本愛さんは「芸術における既存の枠組みや仕組みの再構築を試みたルウィット作品は、芸術とは何か、作品は誰のものか、何がこの世界を支えているのか、といった根源的な問いを投げかけている。別の思考に向けた一歩を踏み出すきっかけのようなものと言えるかもしれない」と話す。

 開館時間は10時~18時。観覧料は一般1,600円ほか。月曜休館(1月12日、2月23日は開館)、12月28日~1月1日・13日、2月24日は休館。2026年4月2日まで。

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