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東京都現代美術館で「東京アートブックフェア」 国内外から560組が出展

来場者であふれる1階のENTRANCE AREA ©TOKYO ART BOOK FAIR 2025、東京都現代美術館

来場者であふれる1階のENTRANCE AREA ©TOKYO ART BOOK FAIR 2025、東京都現代美術館

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 個性豊かなアートブック,カタログ,アーティストブックなどが揃うアジア最大規模のアートブックフェア「TOKYO ART BOOK FAIR 2025(東京アートブックフェア)」が、東京都現代美術館(江東区三好4)で開催されている。21日まで。

「TOKYO ART BOOK FAIR 2025」の黒木晃さん

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 今年で15回目を迎えた同フェアは、初めて2週末にわたって開催。12月11日~14日までのweek 1だけでも多くの来場があった。現在、出展者を入れ替えてweek 2の3日間が開催中。同館1階と地下2階をメイン会場に1階の屋外に飲食が楽しめるアウトドア・ラウンジを準備した。

 同フェアは立ち上げメンバーが2006年に始まったニューヨークの「NY ART BOOK FAIR (ニューヨークアートブックフェア)」を見て東京でも実施させようと、一般の流通には出回らないアートブックを流通させ、発表の場所を作ることを目的にスタートした。現在もその根本の部分は変わらず、「国内外の独立出版系やアーティストの作品集を展開したいと思っている人たちの発表の場になることが一番の目的」という。

 当初は海外の出版社を招待していたが、回を追うごとに出展者の国と地域が増加した。今年は、2週末に渡り合計約560組が出展。約半数が海外から参加している。

 ひとつの国や地域に焦点を当てて出版文化を紹介する企画「ゲストカントリー」の第9回としてイタリアを特集。イタリアにおけるインディペンデント出版の歴史を探る印刷物や本などを展示している。

 そのほかにもトークショー、ワークショップ、サイン会、ライブパフォーマンスなどを実施。キッズエリア「PLAYGROUND」は多くの子ども連れの来場者に利用されている。また、「ネイバーズ」と題して、同館周辺のギャラリーやブックストア、飲食店やショップと地域連動企画を実施している。

 出展ブースが所狭しと集まっている地下2階の中心にある「ZINES MATE AREA(ジンズメイトエリア)」を担当する黒木晃さんは「ジンズメイトエリアは個人で活動している人や新進気鋭の人など、ユニークな活動をしている人が出展している活気のあるエリア。発表の場を作り、紹介し、応援していきたい」と話す。

 同フェアに関して黒木さんは「作り手とお客さん、作り手同士が出会える場所でもある。作り手や出版社の活動をサポートもできるので、ずっと続けていきたい。アートに関心のある人、気軽に訪れて作品にふれる人など、敷居の低いイベントとして容易に訪れることができる。多くの人に入口的な意味でもアートブックにふれてほしい」と来場を促す。

 開催時間はWeek 1の12月11日が12時~19時(最終入場は18時30分)。12月12日~14日が11時~18時(最終入場は17時30分)。Week 2の12月19日が12時~19時(最終入場は18時30分)。12月20日~ 21日が11時~18時(最終入場は17時30分)。入場料はオンラインチケット(日時指定)が一般1,000円+発行手数料165円。小学生以下は無料。当日券は1,200円(販売は各日16時まで。予定数に達した場合はその時点で終了)。

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