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東京都現代美術館で現代美術アワードの受賞記念展 受賞者2人が協働展示

呉 夏枝「海鳥たちの庭」2022「六本木クロッシング2022展: 往来オーライ!」展示風景(森美術館、東京)撮影:木奥惠三 画像提供:森美術館

呉 夏枝「海鳥たちの庭」2022「六本木クロッシング2022展: 往来オーライ!」展示風景(森美術館、東京)撮影:木奥惠三 画像提供:森美術館

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 現代美術の賞「Tokyo Contemporary Art Award(TCAA)」の受賞者による「TCAA 2024-2026 受賞記念展」が現在、東京都現代美術館(江東区三好4)で開催されている。主催は東京都とトーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)。

「TCAA 2024-2026 受賞記念展」のメインビジュアル

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 同賞は2018(平成30)年、海外での活動に意欲を持つ中堅アーティストを対象にスタート。国内の若手作家の支援プログラムや展覧会の機会が充実してきた一方で、40代以上のアーティスト位者展覧会や助成の機会が少ないことから、中堅作家がステップアップできるよう、海外での活動も含めて支援するプログラムとして東京都とTOKASが設立した。

 TOKAS はアートの幅広いジャンルの活動やさまざまな試みを支援し、東京から創造・発信するアー トセンターとして活動しており、同賞の支援プログラムとして海外での活動支援や広報支援などを行うほか、同館で展示の機会を設ける。

 今回、その機会を得たのはTCAA5回目の受賞者の梅田哲也さんと呉夏枝(お・はじ)さん。2人は今回の記念展のために展示を協働で制作。互いの近年の作品が「水」を起点としている共通点があったことから、展覧会タイトルを「湿地」にしたという。

 同展について、梅田さんは「通常なら公共の美術館ではまともに取り合ってもらえなくてもおかしくないプラン。理解のために切り離してきたものが、実は地続きであることを、ふと自然に思い出せるような現場になれば」と話す。

 呉さんは「これまで制作してきた作品群に加え、海女をめぐる、対馬や済州島でのリサーチやインタビューを元に生まれた新作を展示した。予見不可能な梅田哲也さんとの空間のコラボレーションでは、その過程をも糧に、鑑賞者の記憶を喚起し、それぞれの物語が交錯する場を浮かび上がらせることを試みている」と話す。

 1月10日には「アーティスト・トーク」を開催。2人と選考委員とが選考を振り返りながら、展示している作品や今後の展開について話す。

 開館時間は10時~18時。月曜(1月12日、2月23日を除く)と、12月28日~1月1日、1月13日、2月24日は休館。入場無料。3月29日まで。アーティスト・トークの開催時間は15時~16時30分。入場無料。要事前予約。

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