東大島駅近くの中川船番所資料館(江東区大島9)で11月5日、ミニ企画展「東京の郷土料理 深川めし」が始まった。
同展は11月1日に深川東京モダン館(門前仲町1)で始まった企画展「東京の郷土食とはこれ如何に?」と連動。「深川めし」にスポットを当てた展示を行っている。
内容としては、江東区深川が漁業のまちだった歴史をたどりながら、深川めしの誕生をひもとく。その後、家庭料理になり、海が漁業のできない状態になり、必要な食材は郷土で調達できなくなっても、料理文化として継承してきたこれまでの流れを伝えている。
深川めしを構成する「貝」「ねぎ」「しょうゆ」「米」を資料や当時使われていた道具、出土した現物の展示を通じて紹介する。
20日は1階ロビーで、「深川めし弁当」「深川めしの素」を予約販売するほか、「東京の郷土食とはこれ如何(いか)に?」を担当した深川東京モダン館副館長が「深川めしの歴史」に関するレクチャーを行う。
同館スタッフで同イベントを担当する村田曜子さんは「深川東京モダン館との連動企画は初めての試み。郷土料理をどう深掘りするかを検討し、深川めしに特化して丼を彩る食材を深掘りした。100年前の深川めしのレシピに、私が挑戦した記録も展示。館内には常設で江東区の野菜やのりなどの展示もあり、同時に見てほしい」と来館を促す。
開館時間は9時30分~17時(12月20日は11時~14時)。展示室観覧料は一般200円ほか。月曜休館。12月21日まで。