江東区出身でパラカヌー日本代表の瀬立(せりゅう)モニカ選手が6月29日、カザフスタンで開催されたパラカヌー・アジア選手権優勝を報告するため、大久保朋果江東区長を表敬訪問した。
区長室には瀬立選手のほか、西明美コーチ、本多健一朗江東区教育委員会教育長が同席。大久保区長が花束を贈呈し、女子カヤックシングル(KL1クラス)で金メダルを獲得した快挙をたたえた。
歓談では、大会が行われたカザフスタン共和国の都市・トルキスタンの競技環境について話題が及んだ。瀬立選手は「気温が38度ほどまで上がる一方で空気は乾燥していて、喉への負担が大きかった。体温を上げないようにアイスベストを着用したり、ウオーミングアップの方法を工夫したりしてレースに臨んだ」と振り返った。
大会では競技艇の輸送トラブルにも見舞われたという。レースで使う艇が大会直前まで現地に届かず、「本当に試合に間に合うのかと心配した。結果的には試合前日に届いた」と明かした。
それでも金メダルを獲得した瀬立選手は「ロサンゼルスパラリンピックにつながるポイントを獲得できたことが大きな収穫だった」と話す。8月24日からポーランドで開催されるパラカヌー世界選手権については、「その時々の風や水面の状況で順位が大きく変わる競技なので、まずは100%準備をして臨みたい。その上で表彰台に上ることを目標にしている」と意気込みを見せた。
2027年9月には、海の森水上競技場(江東区海の森3)でカヌー・ワールドカップも開催される。瀬立選手は「日本で国際大会が開かれるのでとても楽しみにしている。海外ではカヌーのレースだけでなく飲食ブースやイベントも充実していて、多くの人が楽しめる大会になっている。海の森でもカヌーの魅力を多くの人に知ってもらえる機会になれば」と期待を寄せる。
リオデジャネイロ、東京、パリの3大会連続でパラリンピックに出場している瀬立選手。2028年開催のロサンゼルスパラリンピック出場に向け、世界選手権やワールドカップが出場権を得るためのポイントを獲得でき、重要な戦いが続く。