Bリーグ・東京サンロッカーズ(以下、東京SR)が10月11日、TOYOTA ARENA TOKYO(江東区青海1)で仙台89ERS(以下、仙台)と対戦し68‐70で競り負けた。
今季先発ガードとして出場しているジャン・ローレンス・ハーパージュニア選手が欠場したこの日。その役割を担った生え抜き11年目のベンドラメ礼生選手が、攻守で持ち味を発揮して起用に応えた。先発出場が発表された際、ファンから大きな拍手や歓声が送られたが、「集中していて聞こえなかった」と笑いつつ、「スタメンはチームの流れを作る役割があるので、(前回の試合から)しっかり切り替えて臨めた。そういった意味では自分らしさを出せた場面は多かったのかな」と自己評価した。
24‐24で迎えた第2クオーター(Q)は、山際爽吾選手が存在感を見せた。ヘッドコーチ(HC)に「試合前からアグレッシブにいけって言われていたので、チャンスがあればどんどん打っていこうと思っていた」と言い、守備とのズレを見逃さず3ポイント(P)シュートを沈めた。「決めることができたので、その後もリラックスしてプレーできた」と言い、仙台のパスをカットする好守も見せた。「絶対に取れた。取れてレイアップまで持っていけたが…ワンプレーでチームの士気を上げることができていたならよかった。ベンチも喜んでくれていたので自信につながった」と振り返った。仙台のアタックに対して体を張る堅守も見られ、42‐30とリードを奪った。
後半序盤は攻撃でのミスが目立ち始めた。それでも、山崎(崎はたつさき)一渉選手が積極的にリバウンドに絡み、シュートブロックを見せたほか、田中大貴選手の2本の3Pシュートなど、逆転を許さなかった。アタックから田中選手のシュートをアシストした山際選手は「大貴さんが当たっていたので、ディフェンスをシュリンクさせてアシストするというのを考えていた。いいアシストが出たかな」と振り返った。
57‐55で迎えた最終Qは攻撃に苦しむなか、ラウリー・アルキンズ選手がアタックやリバウンドなどでつなぎ、ドンテ・グランタム選手はルーズボールに飛び込むハッスルを見せる。終盤は守り合いのなか、残り約42秒で仙台のジャレット・カルバー選手に決勝点を許した。残り12.3秒から最後の攻撃ではグランタム選手が3Pシュートを狙ったがリングに弾かれ、試合終了となった。
ルーキーながら、攻撃力の高い外国籍選手とマッチアップすることが多い山崎選手。「ディフェンスでも活躍できるというところを見つけられてきていて、少しずつマークできている印象はある」と手応えをうかがわせつつ、最後のカルバー選手のシュートについては、「自分の中ではいいディフェンスをしていたと思ったが、上から決められたのでまだまだ足りない」と触れた。
ショーン・デニスHCは、前半の失点の少なさや、終盤に「いいショットをクリエートできた」点などを評価。4勝3敗という現在の勝敗には「焦っていない」と言い、「システムに慣れるまでには本当に時間がかかるので見守っていきたい」と話した。
後半に逆転を許す試合が続いている点について、田中選手は「速いペースに取り組んでいるので、疲労で簡単なミスが起きている」ことを一つの原因に挙げつつ、「クロージングの時に、誰が攻めるのか。仙台も富山もゴー・トゥ・ガイ(大事な時に頼られる存在)がいて、うまく組み立てている。共通認識持って攻められたら良くなるのかな」と考えを示した。
今季は点数を取り合う試合が多いなか、ロースコアの展開となった。ベンドラメ選手は「僕たちはディフェンスから速いテンポを作っていくのがスタイル。仙台の得点を抑えることができたのはプラス。突き詰めていくところはあるが、向いている方向は間違っていない。チームとして前進しているという手応えはある」とも。