東京サンロッカーズ(以下、東京SR)が10月9日、TOYOTA ARENA TOKYO(江東区青海1)で富山グラウジーズ(以下、富山)と対戦し90-96で敗れた。
立ち上がりは、富山の守備の隙を突き、高確率で3ポイント(P)シュートを沈め、27-16とリードする。第2クオーター(Q)には、富山のミスを誘うアグレッシブな守備も増え、一時29点のリードを奪った。「18分は素晴らしいバスケットボールができていた」(ショーン・デニスヘッドコーチ(HC))が、終盤に「規律を欠いたプレー」から失点しながらも、57‐37で前半を折り返す。
後半立ち上がりに攻撃のミスが続き「悪い流れが定着し始めた」(デニスHC)。それでも、ドンテ・グランタム選手は「チームに必要なところを補う。なんでもできるのが強みで役割」と、ボールを奪う好守などを見せた。ベンドラメ選手は積極的に得点を重ね、74-54とリードを保った。
最終Qは、「ターンオーバーが多すぎ、1対1ばかりで自分たちのスタイルではなかった」(グランタム選手)と、攻撃が組み立てられず、重い展開となる。守備では、富山の外国籍選手1人に23得点を許したが、ダブルチームを仕かけるなど「ボールを離させようとしたが遂行できなかった」(山崎選手)。
追い上げられながらも、グランタム選手の3Pシュートや、ジョシュ・ホーキンソン選手のフリースローで、残り約1分の時点では4点のリードを保っていた。しかし、ベンドラメ選手のファウルが「過度なファウル」と判定され、フリースローに加え攻撃権を与えることになり、6失点。逆転を許した。その後、ラウリー・アルキンズ選手のレイアップで同点に追いつき延長戦に突入したが、ファウルが重なりフリースローで得点を重ねられた。積極的に狙った3Pシュートは決まらず、追い上げはかなわなかった。
山崎(崎はたつさき)一渉選手はファウルがかさんでいた中でも、「リバウンドが手につかず弾かれ、取り切れていなかった。身長があるので助けなといけないと思っていた」と、終盤にリバウンドやルーズボールに飛び込む懸命なプレーを見せた。「ロスター外の選手やベンチに座っている選手もいるなかで、ルーキーなのにここまで責任のあるポジションをやらせてもらっている。どんなに調子が悪くても頑張ることだけは絶対に一番やろうと思っている」と考えを明かす。得点には苦しんでいるが、「入る・入らないの世界でバスケットをしたくないし、そのレベルの選手になりたくない。入る・入らないにかかわらずインパクトを残していきたい」とも。
29点を逆転されたことについては、「大学でもシーズン30試合くらいで、60試合はやったことがない。シーズンが長いからこそ、こういう負けがあってもしっかり学んで今後に生かすことが大事だと思うので、下を向かずにやっていきたい」と話した。
ベンドラメ選手は、自身のファウルを「皆はよくやったと思うが、僕がゲームを壊した」と自責。「今のチームはすごくいいチーム。ディフェンスから自分たちの色を出せているのは強みだが、そこに自分の存在価値を示せていない。チームが勝つことが一番大事だが、チームが勝つだけでいいわけではない。自分がしっかり貢献できないと満足できない」とプライドを覗かせ、「引きずっている暇はない」と前を向く。
先発出場したジャン・ローレンス・ハーパージュニア選手が前半で肩を痛め、後半は出場しなかった。デニスHCは「大きな痛手だった。日曜日の試合に出られなかった場合、どうするか検討しなくてはいけない」と触れた。
次節は今月10日、同アリーナに仙台89ERSを迎える。グランタム選手は「もう一度、自分たちのバスケットを貫かないといけない。特に相手を邪魔し続けるディフェンスは40分やらないといけない」と力を込めた。