Bリーグ・東京サンロッカーズ(以下、東京SR)が10月17日、TOYOTA ARENA TOKYO(江東区青海1)で長崎ヴェルカと対戦し95-63で快勝した。
立ち上がりは、先制の3ポイント(P)シュートを沈めたドンテ・グランタム選手が攻撃をけん引。一進一退の攻防のなか、ジャン・ローレンス・ハーパージュニア選手が「隙があった」と、持ち味の守備で長崎のパスを連続でカット。好守を得点につなげ、30‐20とリードを奪った。
序盤からインサイドでの得点が目立った。グランタム選手は「ディフェンスを見てどこにアドバンテージがあるか見ていた。皆がアタックし続けたことが得点につながった」と話す。練習ではスペースの取り方にも取り組んできたというが、「いいスペースを作れて、皆がアタックすることができたことも要因の一つだと思う」と触れた。
第2クオーター(Q)序盤はリバウンドなどから走られる場面も見られ、じりじりと点差を詰められる。それでも、山崎(崎はたつさき)一渉選手のシュートブロックなどで長崎の得点を抑え、逆転は許さなかった。山崎選手は「自分たちが目指している展開で決め切れてよかった」と、速い攻撃から3Pシュートを2本決めた。
リバウンドで体を張り得点を上げた狩野富成選手は、ブライソン・ウィリアムズ選手のファウルトラブルもあり、早い時間帯から出場機会を得た。コートに入る際や得点を決めた際には、場内から愛称の「トヨ」コールが起きたが、「気持ちいいというか、盛り上がるし自信にもなる」と喜んだ。
52‐35とリードを広げて迎えた後半は、互角の戦いとなった。ラウリー・アルキンズ選手やハーパージュニア選手が積極的なアタックから得点やアシストを重ねる。ミスなどで一時得点が停滞する時間も見られたが、田中大貴選手が得点を動かし、長崎が好守を見せるなど流れを渡さず、70‐52で最終Qに突入した。
20点差をキープして迎えた終盤。「チームとしてトヨにいいプレーしてほしいと思っている」と、グランタム選手やベンドラメ礼生選手が、狩野選手のシュートをお膳立て。狩野選手は最終Qだけで6得点を挙げたが、「(パスを)出してくれたからには決め切らないと、という感じだった」と言う。仲間やファンを沸かせたアリウープダンクについては「やっと(決まった)かという感じ」と安どの表情を浮かべた。「リムランとリバウンド、ディフェンスに全部絡んでいけばチャンスは来ると思っていた。コートに立てない時間が続いていたので、少しでも結果を残せてよかった」と手応えを口にした。
狩野選手についてショーン・デニスヘッドコーチ(HC)は、「一生懸命走ってレイアップにつながり、リバウンドでもアグレッシブに行くところが見えたのはすごく良かった。バスケットに関してはまだベイビーなので焦ってはいけない」と一定の評価を示した。ハーパージュニア選手は「トヨは普通にできるから、自分らしいプレーができて本当にうれしかった。これをスタンダードにしてほしい」と期待を込め、山崎選手は「僕より早く朝練に来て地道に取り組んでいる姿を見ているので、注目されてすごくうれしい」とも。
ここ数試合、前半リードしていても後半に逆転を許す展開が多かった東京SR。山崎選手は「体力面というより、メンタル面で簡単なミスが続いていた。疲れがたまってきたところで集中できるよう、練習で取り組んできた」と明かし、デニスHCは「後半、自分たちのバスケットを粘り強くやり続けようと話していたので、やり切れてよかった」と振り返った。
この日は、長崎のスローインのボールをカットする場面が多かった。ハーパージュニア選手は「(HCに)相手が油断する部分をなんでマークしないんだと言われて、隙を与えないようなディフェンスを最初からやろうと話していた」と、その要因を明かした。