現代陶芸やビンテージ家具などを扱う「Rurbanism Tokyo Store(ラーバニズム・トーキョー・ストア)」(江東区森下1)が9月19日、森下駅から徒歩すぐの場所にオープンした。
店主の遠藤辰彦さんはファッション業界に長く従事した後に独立し、昨年「Rurbanism」ブランドを立ち上げた。現代陶芸を中心に、ビンテージ家具や照明、植物、音楽などを組み合わせ、「モノと暮らしの新たな関係を提案する」活動を展開してきた。
「Rurbanism」の店名は、「Rural(田園)」と「Urban(都市)」を組み合わせた「Rurban」に由来する。遠藤さんは「都市と田園、新しいものと古いもの、日本と海外。どちらか一方ではなく、異なるものが自然に共存することで生まれる新しい風景をつくりたい」と話す。
これまではオンラインや企画展を中心に活動してきたが、「実際に空間の中で作品を見て、触れて、音楽も含めて体験してもらえる場所をつくりたい」と初の常設店を開いた。店舗には40年以上にわたりミシン店として使われていた建物を活用。「いわゆる商業エリアの真ん中ではなく、昔からの街の生活が残っている場所に引かれた」と遠藤さん。建物に残る時間の痕跡をできるだけ生かしながら店を作ったという。
店内では、陶芸作品を単体で並べるのではなく、ビンテージ家具や照明、植物などと組み合わせ、実際の暮らしをイメージした空間を構成する。音楽も空間を形づくる要素の一つに位置付ける。遠藤さんは「器だけ、家具だけという見せ方ではなく、それぞれが一緒に存在する風景を作りたい。作品を展示することではなく、『作品のある世界』を展示することを目指している」と話す。
オープン時には、岩崎龍二さん、尾形アツシさん、小野象平さん、小野哲平さん、寒川義雄さん、境道一さん、境知子さん、田宮亜紀さん、田村文宏さん、八田亨さん、村上躍さん、吉田直嗣さんら現代陶芸家による食器や花器などをそろえる。
このうち、岩崎さん、小野象平さん、寒川さん、境知子さん、境道一さん、田宮さん、田村さん、八田さんの8人はオープンに合わせて新作を用意。カップや植木鉢、香皿、器、ランプシェード、花器などを店頭に並べる。今後も取り扱う作家を増やし、作家ごとの個展や企画展も開く予定。
遠藤さんは「まずは地域の人にも少しずつ知ってもらい、森下や清澄白河に来た時に立ち寄ってもらえる場所になれば。同時に、国内外からこの場所を目的に訪れてもらえる店にも育てていきたい」と話す。「陶芸や家具、照明、植物、音楽などを通して、ここに来ることで何か新しいものに出合える。そんな場所として気軽に足を運んでほしい」と来店を呼びかける。
営業時間は12時〜18時(土曜は11時〜19時、日曜・祝日は11時〜18時)。月曜〜水曜定休。