特集

「街をつなげる人をつなげる」江東区キーパーソンインタビュー《vol.002》久米設計 井上宏取締役社長 / Part3

「江東経済新聞」の特集は「街をつなげる 人をつなげる」をテーマに街に寄り添う人を紹介します。
【江東区キーパーソンインタビュー】の第2回目は江東区潮見に本社を置く設計会社「久米設計」の井上宏社長です。

「得意を地域に還元する活動」を江東区民と取り組まれていますがその理由をお教えください。

「企業市民」という言葉があります。企業は良き市民であるべきだという考え方です。私はこの考えにとても共感しています。我々は縁あって江東区の潮見にいます。良き市民であるために、我々ができることをやっていきたいと考えました。
その上で、地域の子どもたちとのワークショップ、オフィスでの音楽コンサート、地域の中学生とまちの調査をして建物の模擬設計をするなど、江東区でさまざまな活動を行ってきました。

我々がそういった活動に込めた想いは「創造性(クリエイティビティ)が、豊かなまちを創る」という信念です。クリエイティブな人が多ければ多いほどまちは良くなると思っています。私たちの専門である建築設計分野に限らず、新しいことを創る体験、未来を考える体験、自分で生み出す体験ができる機会づくりをしてきました。
そのような場を作り「クリエイティブは楽しい」と思う仲間をたくさん増やしていきたいと考えています。

豊かな地域づくり・クリエイティブな未来づくりの活動のひとつとして、5月に東京で開催される「東京建築祭」に久米設計は参加します。江東区潮見の久米設計本社も同祭のひとつのプログラムとして公開されることになりました。地域の皆さまにもオフィスをご案内し、お話ができる良い機会になりますので、ぜひご来社ください。

上記の活動から井上社長が感じていることを教えてください。

地域の人々との交流は、私たちにとってもさまざまな発見があります。子どもたちの創造性やアイデアには常に驚かされますし、ワークショップではまちの課題や願いについていろいろと気付かされます。そういった意味でも我々こそすごく大きな経験をさせてもらっています。それが、我々の建築づくりや都市づくりの仕事にも大いに生きていくと思っています。建物を利用するのは人ですし、その建物があるのは人の集まっているまちです。地域の人と対話をしながら新しい未来をつくっていくのが我々の仕事なので、その気付きや発見、楽しさや驚きのある経験は本当に貴重な経験です。
今後も江東区の地域の方と一緒に楽しみながらまちの魅力を再発見できるような活動を続けていきたいと考えています。

「久米設計」にとって江東区とはどういうものでしょうか?

我々が成長させてもらっている、「豊かさ」と「おおらかさ」のあるまちだと感じています。日々忙しく働くオフィスでも、水辺の豊かな景色に囲まれた環境が心身をリフレッシュさせ、柔軟な発想を生み出します。
また、地域の人々との交流で生まれた「豊かな発想」から、私たちの創造性のヒントをたくさんいただいています。これまで以上に地域に貢献しながら、さらに豊かなまちとなっていくことに少しでもお役に立てたらと思っています。

最後に、井上社長が思い描いている今後の「久米設計」の展望を教えてください。

いまの社会ではさまざまな変化が起きています。これまでは社会の課題というものがはっきりしていて皆でその課題を解決すればよい時代でした。いまは価値観もライフスタイルもどんどん多様になっています。課題も地域や人によってさまざまで、複雑で時にはっきりしていないことも多くなってきています。我々はその課題を見つけるところから取り組んでいかなければならないと考えています。だからこそ、そういう課題を見つけ、プロセスを組み立てる力を磨いてきました。

今後もこれまで同様、クライアントや地域の人々に寄り添って、個々の課題を一緒に見つけながら、豊かで持続的な未来の建築、まちをつくっていきたいと考えています。

「クリエイティブなことを楽しめる」という感覚が、最適な建物を、その建物のあるエリアを、そのエリアのあるまちをつくっていると、改めて気付かされました。0から1をつくる「産みの苦しみ」はプレッシャーも含めてすごいと思いますが、念入りに調べて、検討して、考慮して、配慮した久米設計のクリエイティブは、これからも人々をワクワクさせてくれるだろうと感じたインタビューでした。

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