リリース発行企業:特定非営利活動法人アートネットワーク・ジャパン

撮影:松本尚大
Performance Residence in Museum は今回初めて滞在アーティストを公募しました。Performance Residence in Museum2026-27の滞在アーティスト募集には、38組の応募があり、審査を経て劇作家・演出家の川村智基を選出しました。2026年9月から10月までの期間に計15日間、世田谷美術館に通い、「関係性から紐解く。僕と世田谷美術館と、―環境と振付。関わりと言葉。個人とあの時いたオバケとか。―」をテーマに滞在します。
■美術館にパフォーマンス分野のアーティストが滞在する、アーティスト・イン・レジデンス
世田谷美術館とNPO法人アートネットワーク・ジャパンは、身体表現やパフォーマンス表現を行う若手アーティストを対象としたアーティスト・イン・レジデンス(AIR)プログラムの実施を通して、アーティストの創造環境・活動のフィールドを拡張し、幅広い視野で自身の作家性を追求し表現する、次代を担う若手アーティストの支援・育成を目指しています。これまでに、作曲家・演出家の額田大志、演劇家の藤原佳奈、短歌を詠むダンサー/振付家の涌田悠、劇作家・演出家の村田青葉が参加し、実験的でユニークな活動を展開しました。

2022年滞在アーティスト:額田大志による滞在報告会の様子(撮影:加藤甫)
2024年度滞在アーティスト:涌田悠オープンデーの様子 (撮影:丸尾隆一)
■滞在アーティストは、劇作家・演出家の川村智基
2026年度の滞在アーティスト川村智基は、テクノロジーが発達する昨今において、固有の歴史を持つ個人の“翻訳不可能性”に注目し、舞台を通して翻訳不可能な他者との関係を演劇を用いて再構築することに取り組んでいる作家です。滞在前の事前リサーチにおいて、世田谷美術館の運営は『翻訳不可能な関係』とも言える多様な背景を持つ人々の密接な関わりによって成り立っているのではないか、と考えています。滞在中は、美術館を支える人・訪れる人との交流やリサーチを行い、自身の創作テーマや表現手法の探求を深めていきます。
※滞在期間中には、ワークショップ形式のオープンデーを実施するほか、2026年10月25日(日)には、滞在報告会を一般公開します。(詳細は後日発表)
■オープンデー「編みなおす。僕とあなたとこの場所と、」開催概要
普段の生活では無意識に見落としてしまう様々な事柄を改めて見つめなおし、「少しズレちゃったところ(とっても集中したり、しなかったりしている時の、どうもフワフワとしたあの感じ。)」から世界を観測。最終的には1つの映像絵本を作るオープンデーを開催します。
前半部では川村智基が、身体のみを使って個人と個人の関係性を色んな方法でほどき、視点をズラしてみるワークショップを実施します。後半部では、日記映画を生業とする川上さわ(映画監督)さんを招き、世田谷美術館を探索しながらそのズレた視点を実際にカメラを使用して納めます。その映像をもとに世界に1つだけの映像絵本を作ってみましょう。
身体、視点、文字を通して世田谷美術館という“環境”を編みなおしてみませんか。
*オープンデーで撮影された映像や生まれた映像絵本は、10月25日の滞在報告会の際に紹介させていただく可能性があります。(場合によっては、一部編集させていただく可能性あり。)

■滞在アーティストプロフィール|川村智基(かわむら・ともき)

撮影:松本尚大
2001年生まれ、劇作家・演出家。奈良県出身。大阪芸術大学に在学中。
2021年に「餓鬼の断食」を旗揚げ。『翻訳不可能な身体を持つ個人と、他者とに横たわる関係を演劇を用いて再構築し、舞台化させること。』をテーマに、関西弁の口語を用いた会話劇の創作や、身体表現の探求、他領域アーティストとの協働を行う。2024年より西陽〈ニシビ〉プロジェクトメンバー。『DOGHOUSE』にて第70回岸田國士戯曲賞ノミネート。『Fusion,(フュージョン、)』にて第23回AAF戯曲賞最終候補。クマ財団クリエイター奨学金第8.9.10期採択、無隣館インターナショナルなど、活動の幅を広げている。
飢餓の断食WEBサイト https://gakinodanjiki.jimdosite.com/

餓鬼の断食 『Fusion,(フュージョン、)』 (撮影:前澤秀登)
餓鬼の断食 企みその2『STUDY | 修飾を歓迎する環境←→拒否する身体』(C)トモカネアヤカ/提供:豊岡演劇祭実行委員会
