熊本地震の復興を支援するチャリティー公演「大活動写真大会」が9月22日と10月2日、江東区古石場文化センター(江東区古石場2)で開かれる。
オール三朝温泉ロケで撮影されたサイレント映画「温泉悲話 三朝小唄」
世界的な映画監督・小津安二郎の生誕地で、映画を活用した文化芸術振興に取り組む江東区から熊本を支援しようと、「活動弁士・楽士有志の会」が企画。同センターで長年開かれてきた無声映画観賞会に出演する活動弁士・尾田直彪(たかとら)さんの出身地が、地震で大きな被害を受けた熊本県宇城市だったことをきっかけに、活動弁士や楽士が集まった。公演の収益は義援金として熊本県に送る。
9月22日午前の部の上映作品は「石川五右衛門の法事」「チャップリンの霊泉」「キートンの案山子(かかし)」「温泉悲話 三朝小唄」「海浜の女王」。午後の部では、「逆流」「不如帰(ほととぎす)」「狂へる悪魔」を取り上げる。
10月2日午前の部では、「豪勇ロイド」「血煙荒神山」「成金」「明け行く空」を上映。午後の部では「熱砂の舞」「争闘阿修羅(そうとうあしゅら)街」、夜の部では小津監督の「生れてはみたけれど」と「美しき愛」を上映する。
出演する活動弁士は尾田さんのほか、坂本頼光さん、麻生八咫(やた)さん、麻生子八咫(こやた)さん、川端麻衣さん、片岡一郎さん、縁寿(えんじゅ)さん、植杉賢寿(よりとし)さん、佐々木亜希子さん、武藤兼治さん、澤登翠(さわと・みどり)さん、山内菜々子さんら。楽士が生演奏を添え、無声映画を上映する。
同施設の担当者は「当センターでは開館以来、マツダ映画社の無声映画観賞会を行ってきた。そのメンバーで活動写真弁士の尾田さんの出身地である熊本を支援しようと多くの活動弁士・楽士が集まりこの企画が実現した」と経緯を話す。
「上映作品も熊本県にこだわり、笠智衆出演の『生れてはみたけれど』、牛原虚彦監督の『海浜の女王』、柳妻麗三郎出演の『温泉悲話 三朝小唄』、徳富蘆花原作の『不如帰』など、監督や俳優など熊本ゆかりの人が関わった作品を上映する。1,000円札の北里柴三郎が熊本出身であることから料金を2,000円に設定した」と話す。
開演時間は、午前の部=10時30分、午後の部=14時。10月2日は夜の部=18時30分も行う。料金は各回2,000円。全席自由、入れ替え制。